不妊治療
不妊症とは
不妊症とは2年以上の夫婦生活をおくり妊娠しないものをいいます。
原因は女性因子、男性因子、その他ありますが、きちんと検査をすれば多くの方が妊娠できます。
治療には、タイミング法・人工授精(AIH)を含む一般不妊治療と、体外授精(IVF)を行なう高度治療がありますが、統計上治療後妊娠された方の70%は一般不妊治療で妊娠できています。
不妊症の検査
基礎体温
一般的なものですが大事なものです。排卵や高温期の状態などがわかります。特に重要な月経周期10日目以後は忘れないでつけましょう
超音波検査
妊娠に支障をきたす子宮筋腫や内膜症の有無、卵巣の卵胞発育、また着床するための子宮内膜の状態をみます。
ホルモン検査
卵巣の働きを調節するFSH・LH、排卵をさまたげるPRL、その他排卵をさまたげるホルモンを測定し治療方針をたてます。
子宮卵管造営(HSG)
卵管がきちんと通っているかを調べます。
もし片側の卵管がつまっていても妊娠は可能です。
両側閉塞の場合は原因の治療を行ない、それでも通過しなければ体外受精の適応になります。
柔らかいゴムのチューブを使用し造影剤を子宮内へ注入します。
強い痛みはないのでご心配はいりません。
精液検査
なるべく早いうちにご主人の精液検査をおすすめします。精液量、精子数、運動率、奇形率を調べます。
不妊症の治療
タイミング法
超音波で卵巣の卵胞発育を観察し、卵胞径が2cmになると排卵がおこるため、正確な排卵日を予想し関係をもってもらいます。
排卵誘発法
自然周期では不充分な場合に行ないます。
内服と注射による方法があります。
内服薬はクロミッドやセキソビットを使います。
注射はHMG製剤です。成分の配合の違うものが数種類あります。卵胞の状態を見ながら過剰刺激にならないように使用します。
人工授精(AIH)
ご主人の精子を排卵に合わせて子宮膣内に注入する方法です。
精子数が少ない場合、子宮の入口(頚管)を精子が通りにくい場合、疲労などで性行為ができにくい場合などに効果があります。
精液を培養液で洗浄した後に子宮内へ注入します。
体外受精(IVF)
当院では、IVFは行なっていません。
いままでのべた方法で妊娠しない方、両側卵管が閉塞している方はIVFが必要です。
ご希望の医療機関を紹介します。